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マルヰコラム

COLUMN

不織布 特徴

2023年1月17日

不織布の加工方法とは?裁断や溶着など加工の難しさについて

不織布の加工方法とは?裁断や溶着など加工の難しさについて

不織布は、製品として利用するためには加工を施さなければなりません。加工をすることによって製品に機能性やデザイン性が備わり、商品として流通させることができます。

そこで、今回は、不織布の加工にはどのような種類があるのか、そしてその加工の難しさについてご紹介します。

不織布には加工が必要

不織布には加工が必要

不織布は、原材料を調合した後に製造工程に入りますが、製造工程の最後に、素材を製品として利用できるようにするための「加工」の工程が必要です。

加工を施すことで、不織布に機能性やデザイン性を持たせることでき、不織布の高性能な製品が世に流通しています。

不織布の加工までの工程

不織布を加工するまでの製造工程をご紹介します。

ウェブ形成

原料を調合した後は、ウェブいう「繊維状のシート」を製造するウェブ形成を行います。ウェブ形成で繊維を均一に丁寧に並べることで、不織布になった際の品質が向上します。

ウェブ形成の方法は、繊維の種類によって乾式法、湿式法、スパンボンド法などに分けられます。

繊維間結合

ウェブ形成後は、強度が低い状態であるため、繊維間の結合を強化しなければなりません。それには、針や接着剤、熱などを加えて繊維間の結合を強化します。

繊維間の結合方法は、ニードルパンチ、ケミカルボンド、サーマルボンド、スパンレースなどがあります。

巻き取り

繊維間結合した後は、巻き取りです。不織布をロール状に巻き取る作業を行いながら、結合した不織布の風合や重量などを確認します。

そうして巻き取られた不織布は、最後に加工の工程に入ります。

不織布の加工前に巻き取り

不織布に施す加工の種類

原料の調合から始まり巻き取りまでを終えた不織布は最終段階の加工の工程に入ります。

不織布の加工にはどのような種類があるのかをご紹介します。

裁断

不織布は巻き取りの工程で、一旦数十m〜数千mまでロール状にします。裁断の工程では、それを必要な面積にカットしていきます。

また、裁断の際は単純なカット以外にも、打ち抜き機や裁断マシンなどを用いて複雑な形状に加工することもあります。

不織布は、どこで切ってもほつれないという特徴があるため、デザイン性が高いものの裁断も可能です。

溶着

溶着とは、不織布と別の素材を組み合わせる際に用いる加工方法です。

例えば、不織布マスクの本体に耳ヒモを取り付ける際などに行われます。

着色

不織布の着色加工は、一般的に服と同じような方法が用いられます。高温で染色した後に水で洗い、乾燥させることで色を定着させます。

大量に着色する際などは、不織布を作る前工程で原料を着色します。コストがかからないメリットはありますが、複雑な色合いを出したい際には製造後の加工が望ましいでしょう。

表面処理

不織布の表面を樹脂やラテックスでコーティングすることで、撥水や抗菌などさまざまな機能を付与するのも加工の一つです。

また、表面を高温のカレンダーロールで熱処理することで、つやを出したり、表面を滑らかにしたりもします。

不織布の加工の難しさとは

不織布は、形状や材質が、厚いものや薄いもの、また硬いものや柔らかいもの、そして大きさも多様なため、さまざまな技術を駆使して求められるものを製造しなければならない難しさがあります。

限られた条件の中で、ベストな製法を導き出して製品として流通させるためには、蓄積されたノウハウと熟練の技術が必要です。

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

今回は、不織布の加工についてお伝えしました。弊社では、シンプルな裁断や表面にラテックスコーティングの加工を行っています。

マルヰ産業は、自動車部品から建設業界に至るまで、日本のものづくりを影で支える「不織布」専門の製造・加工メーカーです。

日用雑貨や土木資材用のフェルトも、ご希望に合わせてお作りしています。

「不織布やフェルトについてくわしく知りたい」など、疑問点やお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。