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マルヰコラム

COLUMN

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2023年1月17日

不織布と紙の違いは?原料や製造、廃棄方法を比較

不織布と紙の違いは?原料や製造、廃棄方法を比較

不織布と紙は一見似ている素材のようですが、原料や製造方法、そして廃棄方法などに違いがあります。

ここでは、不織布と紙の違いについて、それぞれの定義や用途をご紹介するとともに、どのような違いがあるのかを解説します。

不織布とは

不織布とは

不織布とは「織らない布」のことで、繊維を一定方向、もしくはランダムに重ねて絡み合わせて作ります。

通常の布は、繊維を撚って糸にしたものを縦糸と横糸で均一に織っていきますが、不織布はランダムであるため小さな隙間が無数にできます。この隙間によって、通気性・吸水性に優れるという特性が生まれるのです。

この不織布は、マスクなどの医療用品のほか、オムツなどの衛生用品、エアコンフィルターや自動車資材など幅広く利用されています。

紙とは

紙とは、紙を作る元となる繊維であるパルプを絡ませながら薄く平らにしたものですが、日本工業規格(JIS)では「植物その他の繊維を膠着(こうちゃく)させて製造したもの。なお、広義には、素材として合成高分子を用いて製造した合成紙のほか、繊維状無機材料を配合した紙も含む」と定義されています。

つまり、セロハンのように、紙と同様に植物繊維であるパルプを原料としても、それらを膠着せずに粘着液化して、化学反応で高分子化する場合などは紙の定義には該当しません。

また紙の用途としては、書籍やノート、容器や包装資材、トイレットペーパーやティッシュペーパーといった衛生用紙などがあり、私たちの暮らしの中で多様な使い方がされています。

不織布と紙の違い:原料

不織布と紙の違い:原料

不織布の原料は、自然界に存在するものから作られる天然繊維のほか、人工的に作られる高分子からなる化学繊維に大きく分けることができます。

一方、紙は、木材や草から抽出した繊維であるパルプが原料です。近年では、さとうきびの搾りかすであるバガスなど農産廃棄繊維を原料にした環境にやさしい紙も作られています。

注意が必要な点として、紙の原料であるパルプだけで作られたものは「紙」と定義されますが、合成繊維を混合、もしくは合成繊維100%の抄造品は不織布と紙の両方に分類されます。

なお、ISO(国際標準化機構)では、紙と不織布とをどのように区別するかについて「直径に対する長さの比(アスペクト比)が 300 %以上の繊維が質量比で 50 %以上あるもの、あるいは密度が 0.4g/cc以下の場合で 30 %以上あるものは不織布」と定義しています。

不織布と紙の違い:製造方法

紙は、抄造(しょうぞう)という工程で、水と混ぜた原料を抄いてシートにし、乾燥機で水分をとばして製造されます。

紙と同じような製法で、湿式不織布という不織布を製造する方法があります。短繊維の中でも、6mm以下のごく短い繊維を水中で均一に分散させ、網の上で圧力や熱で脱水してウェブを形成するもので、紙に近い風合いが出せるのが特徴です。

不織布の製造方法はほかにも、乾式法といって短繊維を乾いた状態からウェブにする方法や、原材料である樹脂チップを溶融して積み重ね、シート状に結合させるスパンボンド法があります。

不織布と紙の違い:廃棄方法

不織布と紙の違い:廃棄方法

一般ごみになる紙の廃棄方法は、可燃ごみとして廃棄するほか、古紙回収からリサイクル資源になることもあります。また、建設業やパルプ・紙・紙加工品製造業などでは、産業廃棄物になる紙類もあります。

不織布は、一般ごみは可燃ごみとして廃棄しますが、近年はマテリアルリサイクル技術が発達して、リサイクルができるものが増えています。

不織布と紙は違いだけでなく共通点も

不織布と紙は違いだけではなく、共通している点もあります。それは、両方とも同じように繊維を交絡させてシートにしているところです。

フィルムなどは樹脂を溶かしてシートにして、ポリ袋やラップ、卵のパックになりますが、不織布と紙は、短繊維を重なり合わせてシートにしています。

同じ作り方の原理でも、使用する原料や重量、細かい製造方法の差で不織布と紙の違いが生まれるのです。

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

今回は、不織布と紙の違いについてお伝えしました。

マルヰ産業は、自動車部品から建設業界に至るまで、日本のものづくりを影で支える「不織布」専門の製造・加工メーカーです。

日用雑貨や土木資材用のフェルトも、ご希望に合わせてお作りしています。

「不織布やフェルトについてくわしく知りたい」など、疑問点やお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。