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マルヰコラム

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2021年12月28日

防草シートの寿命は?選び方・長持ちさせる方法について徹底解説!

防草シートの寿命は?選び方・長持ちさせる方法について徹底解説!

雑草対策で欠かせない防草シートですが、その寿命は、シートの種類や素材によって異なります。

ここでは、防草シートの耐用年数について、織物・不織布タイプの特徴を踏まえつつ、防草シートを選ぶ際の3つのポイントをまとめました。

また防草シートを長持ちさせて、雑草が生えてこないための対策についても紹介していますので参考にしてみてくださいね。

防草シートの寿命はどう判断する?

防草シートの役割には、雑草が成長するために必要な日光を遮断する働きがありますが、風雨や紫外線による影響を受け、少しずつ経年劣化していきます。劣化症状としては、シートの一部が裂け、全体に広がっていく場合があります。

防草シートの寿命を判断するポイントは、杭を刺して地面に止めている部分や、シートの端の部分が破れてきているかどうかを確認します。

防草シートの劣化をそのままにしておくと、シートが破れたところから雑草が生えてきて、草取りの手間が増えるだけでなく、気づくと雑草だらけになっていたということもあります。

そのため、防草シートの劣化に気づいたら早目に準備しておきましょう。

防草シートには織物・不織布タイプがある!

防草シートには、織物タイプと不織布タイプがあります。それぞれの特徴や耐用年数を見ていきましょう。

織物タイプの特徴・耐用年数

織物タイプの特徴・耐用年数

織物の防草シートは、縦糸と横糸を交互に編み込んで作られた織り目のあるシートです。基本的に薄くて軽いのが特徴で、シートを敷く際の負担が少ないといったメリットがあります。また織物の防草シートは安価で手に入ることが多く、ホームセンターなどで販売されています。

そんな織物タイプの耐用年数は約3~5年と短めになっています。その理由は繊維を織り込んでいるだけで結合されていないため、葉先の尖った雑草が織り目から突き抜けたり、小さなキズから穴が広がりやすく、劣化が進みやすいといったものがあります。

織物タイプは耐用年数が短いため、こまめに張り替えが必要になりますが、その他にも、厚みや強度を出しにくい、一度ほつれができると、穴が広がってしまうという気になる点もあります。

そのため織物タイプは、防草シートを試してみたい場合や、農地などの広い敷地に使用したい場合、コストを抑えたい時に選ぶと良いでしょう。

下記に織物シートのメリット・デメリットをまとめています。

織物タイプのメリット織物タイプのデメリット
・軽い
・安価で手に入る
・引っ張りに強い
・施工が簡単
・耐用年数が短い
・ほつれやすい
・厚みや強度の調整がしづらい
・こまめな張り替え(重ね張り)が必要
不織布タイプの特徴・耐用年数 製品写真より

不織布タイプの特徴・耐用年数

不織布の防草シートは、繊維を接着剤や針などで結合して作るため、織物タイプのような織り目がありません。フェルトをイメージすると分かりやすいでしょう。

不織布タイプは、強度があり、厚みの調整ができるといったメリットがあります。織り目がないため、葉先の尖った雑草を抑える効果も高くなります。またどの様に切ってもほつれることがなく、自由な形状で使用できるところも良い点でしょう。

そんな不織タイプの耐用年数は約10~20年と長くなっており、織物シートに比べると長く使用でき、張り替えなどの頻度が少なくて済みます。

不織布タイプの気になる点としては、織物タイプに比べて重さや固さがあるため、施工時に手間がかかることが挙げられます。また織物タイプと比べると、高価になります。

不織布の防草シートは、雑草をしっかり抑えたい場合や、長いスパンで使用を考えている時におすすめです。

不織布タイプのメリット不織布タイプのデメリット
・強度がある
・厚みが調整できる
・ほつれにくい
・自由な形状で使用できる
・耐用年数が長い
・張り替えの頻度が少ない
・重さ、固さがある
・織物タイプに比べると高い
・施工に手間がかかる

防草シートを選ぶ3つのポイント

ここからは防草シートを選ぶポイントについて確認していきましょう。

遮光率が高い

遮光率とは直射日光を遮断する割合のことで、その割合が高いほど、防草シートの効果が高くなります。防草シートは基本的に薄いものや、織り目が粗いものは光を通しやすくなります。

できれば実際にシートを光に透かしてみて、光の入り具合を確認してみるのがよいでしょう。日光が多く入ってしまうものだと、シートの下で雑草が成長してしまうので遮光率についてはよく確認しておくことが大切です。

透水性に優れている

透水性とは、水を通す力のことを意味します。一見すると、水がシートを通過することで雑草が育つのでは?と気になるかもしれませんが、シートによって日光を遮断しているため、雑草が成長することはありません。

透水性が悪いとシートの上に水たまりができやすく、そこに雑草の種子が飛来し、発芽したり、害虫が発生する原因にもなります。またシートが雨水に塗れた状態が長く続くと、防草シートの劣化が早まる恐れもあります。

使用する場所に合ったものを

防草シートを使用する目的を考えましょう。使用するのは短期間なのか、長期間なのか、またシートを敷く範囲や形状によっても選ぶシートは異なります。長いスパンでの使用なら、耐用年数が長く、強度の高いものを選ぶことがポイントです。

ただ安いからといって選ぶのではなく、前述した不織布・織物タイプの特徴も踏まえ、使用する場所に合った防草シートを選びましょう。

防草シートでおすすめの素材は?

防草シートはどんな素材で作られているかも着目してみましょう。

防草シートでおすすめの素材は「ポリエステル不織布」で、紫外線に対しての耐久性が高く、耐用年数が長いといったメリットがあります。

対して素材がPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)のシートは、安価で流通していますが、紫外線の影響を受けやすく、耐用年数が短めといった気になる点があります。

雑草が生えてこないための3つの対策!
POINT・ポイント

雑草が生えてこないための3つの対策!

防草シートの効果を高め、雑草が生えてこないようにするための対策をまとめています。下準備をきちんと行うことで、防草シートを長持ちさせることにもつながります。

除草しておく

防草シートを敷けば、雑草は枯れていくのでは?と考えている人もいるかもしれません。もし雑草が生えた状態で防草シートを敷いてしまうと、雑草部分のところに隙間ができてしまい、シートが擦れやすくなり劣化が早まる可能性があります。

そのため除草作業では、地面から出ている部分だけを刈るのではなく、根本からしっかり処理しましょう。雑草の中には、根から再生するものもあるので、根を枯らすことができる除草剤を選ぶことがポイントです。

土地を平らにしておく

防草シートを敷く面は、石などがある場合は取り除き、平らにしておきましょう。凸凹がある状態でシートを敷いてしまうと、そこに風や砂が入り込み、シートが擦れたり、破れたりする場合があります。

地面とシートの間で摩擦がおきないよう、接地面は滑らかに整地しておくことが大切です。

隙間を作らせない

雑草は小さな隙間からでも生えてきます。例えばシートを固定しているピンのわずかな隙間から雑草が生えることもあります。この場合は、事前にピンシールを貼ることで隙間を防いでおくとよいでしょう。

その他にも、コンクリートなどの構造物と防草シートの間にも、隙間ができやすくなります。手間にはなりますが、接着剤で隙間を埋めておくと防草シートの効果が高まります。

防草シートを重ね合わせている場合は、その隙間からツルのある雑草が生えやすくなります。この場合は、粘着テープを貼り付けることによって対策しておくと安心です。

実はこんなところにも!防草シートの用途は?

防草シートは、農地や住宅周りだけではなく、さまざまな場所で活躍しています。
下記は防草シートが実際に使用されている場所の一例です。

  • 高速道路の法面
  • 公園や学校などの公共施設
  • ソーラーパネルの周辺

雑草があると美観を損なうだけでなく、安全なくらしを妨害する可能性もあります。また近年では、美観を損なわないもの、デザイン性を意識した防草シートも誕生しています。

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

「不織布の防草シート」はマルヰ産業におまかせ!

防草シートの寿命や選び方についてお伝えしました。

マルヰ産業は、自動車部品から建設業界に至るまで、日本のものづくりを影で支える「不織布」専門の製造・加工メーカーです。

外観と防草性能の両方で高い性能を目指し、下記のような防草シートをお作りしています。

  • 表面は外観、デザイン性を追求した「緑色」の不織布を使用
  • 裏面は「遮光性や耐久性を追求」した素材や作り方を採用

防草シートや不織布について、疑問点やお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。