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マルヰコラム

COLUMN

透水シート

2025年5月12日

透水シートと不織布の違いは?透水シートの使用例・不織布と織布の比較まとめ

透水シートと不織布の違いは?透水シートの使用例・不織布と織布の比較まとめ

透水シートは透水性が高い製品の一つであり、不織布は「素材」の名称です。本記事では、透水シートと不織布の違いや透水シートの使用例のほか、透水シートや防草シートの素材として使われる不織布・織布について紹介します。

マルヰ産業では、透水シートと同じ構造を持った土木用の法面防草シートを提供しています。透水シートと不織布の関係について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

透水シートと不織布の違い

透水シートは透水性に優れた商品の一つであり、不織布はあくまで「素材」の名称です。不織布は吸水性や通気性に優れた特性を持っていることから、透水シートに活用されることがあります。ここでは、透水シートと不織布について、詳しく解説します。

透水シートとは

透水シートは、高い透水性と優れたフィルター効果を備えたシートです。浸透した雨水を素早く排出したり、目の細かいシートで土壌の流出を防止したりする役割があります。

透水シートと同様の構造として「防草シート」が挙げられます。防草シートにはさまざまな種類がありますが、雑草の成長を抑える遮光性と透水性を備えているものが一般的です。

不織布とは

不織布とは、繊維を織らずに絡み合わせて結合させた布状の素材です。繊維同士のスキマが無数にある構造から、通気性・吸水性・保湿性に優れており、医療・衛生用品から建築資材まで幅広く活用されています。

さらに、不織布は織物とは異なり、切ってもほつれにくく、厚みや密度を調整しやすいという特徴があります。透水性を持たせたものは透水シートや防草シートに使われるなど、用途に応じた機能性を持たせることが可能です。

関連記事:不織布とはどんな布?原料の種類・素材の特徴を解説

透水シートの使用例

透水シートの使用例

透水シートは、実際どのような場所で使われるのでしょうか。例として挙げられるのは、以下の2つです。あまり目にすることがない透水シートの使用例について詳しく紹介します。

  • インターロッキングブロックの下
  • 雨水貯留浸透施設

インターロッキングブロックの下

インターロッキングブロックの下に、透水シートが使われていることがあります。インターロッキングブロックとは、道路や公園などの舗装に使われるブロックの一つです。コンクリート同士がかみ合うような形状をしており、レンガ調に組み合わせて敷設します。

透水シートを使用せずにインターロッキングブロックを施工すると、雨水がブロックの隙間から浸透し、下の砂や土が徐々に流されてしまいます。時間が経つにつれて一部のブロックが沈下していき、凹凸が生じてしまうでしょう。

そこで、下地処理を行った後に透水シートを敷くことにより、凹凸なくきれいな状態を保つことが可能です。透水シートは雨水を適度に透過させつつ、地盤の流出を防ぐ役割があり、長期間にわたって安定した舗装を維持するのに役立ちます。

雨水貯留浸透施設

雨水貯留浸透施設とは、地下にある雨水を一時的に貯めたり、地下へ浸透させたりする設備のことです。雨水貯留浸透施設によって降雨時の雨水流出を抑え、河川や下水道への負担を軽減し、洪水のリスクを低減する役割を果たします。

雨水貯留浸透施設は、雨水を溜める「雨水貯留施設」と、雨水を地下へ浸透させる「雨水浸透施設」の2タイプに分かれます。主に透水シートが使われるのは「雨水浸透施設」です。透水シートは、貯留槽の保護に加え、雨水が適切に土壌へ浸透するように調整する役割を担います。

透水シートは、雨水浸透施設の機能性を維持するために使われているといえるでしょう。

不織布と織布の違い

不織布と織布の違い

透水シートや防草シートの素材には、不織布と織布がよく使われます。ここでは、不織布と織布の透水性の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて、比較しながら紹介します。

不織布と織布の透水性の違い

不織布と織布では透水性に違いがあります。

不織布は繊維がランダムに絡み合っており、水がゆっくりと染み込むように排出されます。じわじわと水を逃がす性質があり、フィルター機能を兼ね備えているのが特徴です。一方、織布は縦糸と横糸の間に規則的な隙間があることで、水が一気に流れやすい傾向にあります。

ただし、どちらの素材を使用しても、地盤自体の水はけが悪い場合は十分な透水効果が得られない可能性があります。そのため、透水シートを敷く際には、地盤を考慮することが大切です。

不織布と織布のメリット・デメリット

不織布と織布のメリット・デメリットを比較しました。不織布と織布はそれぞれ異なる特性を持ち、用途によって適したものを選ぶ必要があります。

不織布 織布
メリット ・繊維が複雑に絡み合っているため、強度が均一
・加工方法によっては高い防水性や透水性を持たせることが可能
・切ってもほつれにくく、端の処理が不要なことが多い
・織り目が規則的なため、引っ張りに対する強度が高い
・密度や織り方の工夫で通気性や耐久性を調整しやすい
・大量生産がしやすく、比較的低コストで提供できる
デメリット ・引っ張りに対する強度は織布に比べると劣り、破れやすい場合がある。
・価格が比較的高くなることが多い
・繊維の絡み具合によっては、一定方向の力に弱いことがある
・切ると端がほつれやすく、縫製やテープ処理が必要になる
・吸水性が低い場合があり、水を含んだ場合に重くなることがある

関連記事:不織布と織布の違いとは?シートやマスクなど製品の選び方のポイント

マルヰ産業が提供する不織布の防草シート

マルヰ産業が提供する不織布の防草シート

たとえば高速道路の法面には、ニードルパンチ不織布を使用した防草シートが利用されていますが、マルヰ産業でも、透水シートと同じ構造である土木用の法面防草シートをご提供しています。

高速道路の法面に草が生えてしまうと、そこから継ぎ目が広がり崩壊のリスクが高まるので、防草シートの設置が欠かせません。防草シートは目立たない存在ながらも、日本の高速道路を支えているといえるでしょう。

不織布の防草シートは、水を通しつつ土砂の流出を防ぐフィルターとして機能しており、陰ながら防災にも貢献。マルヰ産業では、東北エリアでこのような土木フェルトの生産も行い、インフラの安全性向上に寄与しています。

マルヰ産業が提供している製品情報はこちら

自動車用資材から土木用法面防草シートまで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

自動車用資材から土木用法面防草シートまで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

今回は、透水シートや不織布と織布の違いについてお伝えしました。

マルヰ産業は、自動車部品から建設業界に至るまで、日本のものづくりを影で支える「不織布」専門の製造・加工メーカーです。機能性を持たせた不織布の製造が可能で、自動車用資材から土木用の法面防草シートなど、多岐にわたる分野で活用されています。

マルヰ産業の土木用の法面防草シートは、法面に生える草の繁殖を抑え、長期的な安全性の維持に貢献しています。また、水を通しながらも土砂の流出を防ぐフィルターとして機能し、災害対策の一環としても活躍。マルヰ産業では東北エリアに生産拠点を構え、このような土木フェルトの製造を通じて、日本のインフラを支えています。

不織布に関するご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。