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マルヰコラム

COLUMN

不織布 種類

2021年12月14日

不織布とフェルトの違いとは?メリット・デメリットを解説

不織布とフェルトの違いとは?メリット・デメリットを解説

不織布とフェルトは、ともに「織らない布」ですが、原料や作り方などに違いがあります。

ここでは、不織布とフェルトの違いについて、それぞれの特徴や用途を交えつつ解説します。不織布とフェルトのメリット・デメリットについても確認していきましょう。

不織布とフェルトの違いは?

不織布とフェルトの違いについて、原料・作り方・用途の違いをまとめました。

不織布の特徴・メリット・デメリット

不織布の特徴・メリット・デメリット

不織布は、編物や織物のように織らずに作る布で、小さなスキマが無数にあるため、通気性・吸水性に優れているのが特徴です。そんな不織布の主な原料は、ポリエステルなどの化学繊維となっています。

不織布の作り方には、接着剤・針・高圧水流などさまざまな製法があり、繊維を結合して作ります。

そして不織布は、その特徴を活かし、マスクやガーゼなどの医療用品や、オムツなどの衛生用品、エアコンフィルターなどで広く使用されています。

また、不織布は複数の素材を組み合わせることができ、機能性を高めることも容易であることから、建材・工業・産業資材・農業資材など多方面で使用され、私たちの日常生活ではなくてはならないものと言えるでしょう。

なお、不織布のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・素材の組み合わせができる
・密度や厚みが調整できる
・用途が幅広い
・大量生産が可能
・形状が自在(布状、紙状など)
・ドレープ性(自然にできる布のたるみ) が低い
・伸縮性があまりない

関連記事:不織布とはどんな布?原料の種類・素材の特徴を解説(※外部サイトへ遷移します)

フェルトの特徴・メリット・デメリット
many small colored felt balls in a haberdashery

フェルトの特徴・メリット・デメリット

フェルトは、主に羊毛などの動物繊維を圧縮してシート状にしたもので、不織布と同様に織らない布です。その作り方は、熱・摩擦・アルカリなどを加えることによって繊維同志を絡ませて形成します。

フェルトの作り方の一つである、アルカリを用いる方法は縮絨(しゅくじゅう)と言い、弱アルカリ性である石けん液に繊維をひたすことで、絡み合わせて離れにくくします。この縮絨を用いて作成したフェルトのみ、不織布には分類されません。

羊毛などの天然繊維を縮絨したプレスフェルトは、手芸や雑貨などの生活用品として活躍しています。

フェルトのメリット・デメリットは以下の通りです。

フェルトのメリットフェルトのデメリット
・保温性や耐熱性が高い
・防音作用がある
・クッション性に優れている
・肌ざわりがよい
・引っ張りに弱い
・摩擦に弱い
・伸縮性がない
ニードルパンチでつくるフェルトって?

ニードルパンチでつくるフェルトって?

ニードル(針)を使用し、短くて細い糸状の繊維を重ねて、多数のニードルがある機械で交絡してつくるフェルトは、ニードルパンチ不織布と呼ばれています。

このニードルパンチ不織布は、さまざまな素材を組み合わせてフェルトを作ることが可能で、厚みや強度、伸度など多くの機能が付与でき、大量生産が可能といった特徴があります。

ニードルパンチ不織布は、コースターなどの日用雑貨をはじめ、車のカーペットなどの自動車内資材までさまざまな用途で使用されています。

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

自動車用資材から土木資材まで!「不織布」はマルヰ産業におまかせ!

不織布とフェルトの違いについてお伝えしました。

マルヰ産業は、自動車部品から建設業界に至るまで、日本のものづくりを影で支える「不織布」専門の製造・加工メーカーです。

日用雑貨や土木資材用のフェルトも、ご希望に合わせてお作りしています。

「不織布やフェルトについてくわしく知りたい」など、疑問点やお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。